№4 荒れた気持ちを出張マッサージ師にゆだねる
私は、本当に何をしているんだろう。
女性専用性感マッサージなんて、単に男が自分の欲求を満たすためのもので、女性に優しいものじゃないんだ。
№3で書いたような経験をし、私は本当にバカだなと思ってしまいました。
こんなバカなことをしている女って、日本には私しかいないんじゃないかな。
誰かに全部話しても、慰めてもらえるような話でもないし、完全に自分の責任だ。
と、今まで感じたことのないくらいの自己嫌悪に陥っていました。
でも、自分の行動を少しでも肯定したい?思いになったのか、
どうしてもマッサージで満足したいという気分になってしまったんです。
ホテルの部屋にあった、出張マッサージのチラシ。
これを頼もうと、何も考えずに即効TEL。
TELに出た人に「できるだけ上手な男性のマッサージ師をお願いします」と伝えます。
「できるだけ上手な」には、マッサージだけでなく性感も・・・
という意味が込められていたのですが、このお店は健全なマッサージ屋さんだったのでそこまで言葉にして言えず・・・
15分ほどして現れたマッサージ師さんは、30代前半?くらいで、とっても優しそうで中性的でほっそりとした、アンガールズ山根君似の男性でした。
話し方は物腰柔らかく、もしかするとおネエかと思えるくらいなよなよした方でした。
ホントにこの人、上手なのかな??
そう思わせてしまう山根君でした。
で、マッサージ開始です。
私はガウンを着たまま、ベッドにうつ伏せになります。
その時に思い出したのですが、さっきの自意識過剰エセセラピストに、マッサージしてもらっている時から、下着をつけていなかったままでした。
これどうなんだろう??
山根君は施術中に私がノーパンだということに気付くだろうな。
その時に山根君はどんな反応をするんだろう?
そう考えていると、何だか凄くドキドキしてきたのです。
イケメンでもなく、マッサージも上手そうでないこんな男性でも(ごめんなさい)私は反応してしまうのかな?
マッサージは肩から始まりました。
さっきのエセセラピストは下手だったマッサージが、山根君になると、とても自然で力みのない、とっても心地良いものでした。
あ、この人ホントに上手だ。
直観で感じました。
肩から背中、腰へ部位が下りてゆきます。
腰に来た時は、ガウン超しにノーパンなことに気付いたのかどうか分からないくらい、自然な流れで進んでゆきました。
マッサージはとっても上手。
リズムがゆったりとしていて私の呼吸に合うようなイメージで、さっきまでの荒れた気分がスッと落ち着いてゆくようでした。
腰からお尻に行くのかと思いきや、山根君は脚へ移動。
足裏から徐々に太ももへ上がってゆきます。
太ももの付け根当りをグイーッと押してくれた時に、山根君の指先が、ガウン越しに太ももの内側に入った瞬間があり、思わずピクッとなってしまいました。
特にそんなにヤバいタッチでもないのに。
山根君は「あ、痛かったですか?」と言い、私は「いえ、全然大丈夫です・・・・」と返答。
その時、あ、私もしかして敏感になっているかも・・・そう思うと、もうアソコが潤っていることに気づきました。
仰向けになり、脚のマッサージになります。
片足をくの字に曲げて、太ももを押えるようなマッサージになった時、ガウンの裾から、もしかするとアソコが見えたんじゃないかなと思いました。
山根君は全く動じずにマッサージを続けます。
この、くの字に曲げた太ももの内側をグイーッと押してもらうのが、とっても気持ち良くって、私は「ここ気持ちいいですねー」と思わず言ってしまう程でした。
山根君は「じゃあもう少し続けましょうか」と言いながら、何度も押してくれます。
この時に私は、このままもっときわどいところまでタッチして欲しいという気分が、一気に高まります。
「もっと中の方まで押してもらえますか?」というと、山根君は「はい、分かりました」と言いながら、バスタオルをガウンの上から股間周辺に掛け直して、続けてくれました。
あ、きっと私がノーパンだったことに気付いていて、タオルを掛け直して見えないようにしてくれたんだなと感じました。
そけい部を押してもらうと、本当に気持ち良くて「あぁー」と声が漏れます。
山根君はそのまま何も言わず、そけい部周辺の位置をずらしながら、押し続けてくれました。
タオル越しの山根君の柔らかい手に、私は我慢ができなくなり「タオルを取って直に押してもらえますか?」というと、山根君は「え、見えちゃいますよー」と笑いながらの返答。
断られたか・・・と諦めと恥ずかしモードになりましたが、山根君は手を休める感じはなく、そのまま少しずつタオルを上げてゆきます。
え、ホントに?と期待感に包まれながらも、下腹部は完全に露わになりました。
「じゃあ、直に押しますよ」と山根君の静かな声に「お願いします・・・」と私。
そけい部から身体の中心に向かい、恥骨辺りまで手が移動してきます。
温かい手に押してもらうと、どんどん潤ってくるような気がしてきます。
もうここまで来ると、私は自分を止められませんでした。
「優しく触って下さい」と言うと、山根君は「・・・内緒ですよ」といい、そっとクリトリスに指先を当ててくれます。
その瞬間、私は全身に電気が走ったように硬直しました。
山根君は、指先でクリトリスをツンツンしたり、軽く押え込むようにしたりと、見かけによらずテクニシャン。
私のアソコからは、愛液が溢れ出しお尻を伝って、ガウンやシーツまで流れているだろうなと思いました。
私は「上手ですね。もっと気持ち良くして欲しいです」というと、指を中へ少しずつ入れてくれます。
体型からは想像できない、意外に太い指だったような記憶があるのですが、入口付近を上下左右にゆっくりと撫でまわしてくれて、これがとっても気持ち良かったんです。
そのうち、指先は奥へ。
いわゆるGスポットを刺激され、何だかおしっこが出そうになりながら、恥ずかしさと感度も凄く高まって、「私もうダメです」と言ってしまいました。
山根君におねだりしようと思い、山根君の太ももを触り出すと「ごめんなさい。時間オーバーしてしまいます」と言われます。
「延長できますか?」と聞くと、「次のお客さんが入っているんです」と言われてしまいました。
「なので、時間ギリギリまでサービスしますね」と言いながら、Gスポットとクリトリスを同時にタッチしてくれ、私は久々にイクことが出来ました。
私はさっきまでのエセセラピストと過ごした悪夢の時とは逆に、こんな形でイカされるなんて・・・
予想もしなかった流れに何だか不思議な感じがして、山根君を「ありがとう」と見送りながら、充足した気持ちで、その夜は1人で熟睡しました。
翌日になり、昨夜のことを振り返ります。
性感メニューを受ける流れで性感にならず、性感メニューではないのに性感を受ける。
昨夜はこういう流れでした。
性感になる流れが最初から分かっているよりも、もしかして性感になるかも・・・
というような期待感に包まれている方が、自分自身の気持ちが高ぶるんじゃないかな?
そう思いました。
まさに昨日の山根君は、最初は性感メニューなんて全くないサービスだったわけで、私が誘ったから?あんな流れになったわけです。
マッサージって人と人の交流だから、普通のマッサージ屋さんでも場合によってはサービス内容も変わってくるものなのかな?と改めて感じました。
と同時に、単に性感への流れにドキドキしただけではなく、自分の気持ち次第で、感度は変わることも事実だなと思いました。
もし昨日、いきなり山根君にマッサージを頼んでいたら、ここまで期待しなかったかもしれません。
今日はこんな残念な出来事があり、自分の気持ちが荒れていたからこそ、人肌恋しくなり、山根君に強く反応してしまったんじゃないか?
山根君には申し訳ないけれど、正直そんな気持ちになりました。
今回の経験によって、今後受けるマッサージは、性感メニューではなく、普通のマッサージから性感になるような、ドキドキ感を感じられそうなお店をチョイスしてみようと思いました。